top of page

吉川先生の独り言ブログ

勉強できない原因は「やる気不足」?

「塾では集中しているのに、家ではまったく勉強しません。」 保護者の方から、このようなご相談をいただくことは少なくありません。 実際、塾では90分間しっかり集中して取り組める生徒でも、自宅ではなかなか机に向かえないというケースはよくあります。 理由を聞くと、「家ではスマホやゲームばかりしています。」という答えが返ってくることがよくあります。 もちろん、勉強そのものが苦手な場合もあります。 ですが、それ以上に、スマホやゲームが身近にある環境そのものが、自宅学習を妨げているケースも少なくありません。 「依存」という視点で考えてみる 以前、『スマホ脳』という本が話題になりました。 タイトルは刺激的ですが、スマホやSNSが人の注意を引きつけ続ける仕組みについては、多くの研究や専門家によって指摘されています。 例えば、無限スクロールやおすすめ動画、「いいね」や通知、ログインボーナスや期間限定イベントなどは、人が繰り返し利用したくなるよう、心理学や行動科学の知見を取り入れて設計されているものが少なくありません。 もちろん、スマホやゲームを利用している人すべてが

英検の英作文はテンプレだけで何とかなる?

「ライティングはテンプレを覚えれば大丈夫ですか?」 英検対策をしていると、本当によく聞かれる質問です。 結論から言えば、準2級くらいまでであれば、ある程度の英語力がある生徒なら、テンプレや汎用性のある表現を活用することでライティングで高得点を狙うことは可能です。 実際、導入文や締めくくり、理由の書き方など、使い回せる表現はあります。 ただし、文法や語彙の基礎が十分に身についていないと、細かなミスが増え、思うように点数は伸びません。 ライティングだけでは合格できない もちろん、ライティングで高得点が取れても、それだけで英検に合格できるわけではありません。 語彙が足りなければ大問1は解けません。 文法や読解力が不足していれば長文は読めません。 音で聞いて分かる単語が少なければ、リスニングも伸びません。 だからこそ、テンプレ対策だけで何とかなるのは、一定水準の基礎ができている生徒だけです。 合格したのに英語が苦手な生徒 以前、こんな生徒がいました。 前の塾で、ライティングで使える英文だけを機械的に暗記し、ライティングでは満点を取って何とか準2級に合格し

中学生でどこまで教えるべきか

先日の無料体験で、こんなご相談をいただきました。 「うちの子は理屈が分からないと納得できなくて先に進めません。でも以前の塾では『それは今は難しいから考えなくていい』と言われました。英語は感覚で覚えるものなんでしょうか。それともルールがあるのでしょうか。」 私の答えは、 「人によります。」 文法用語をたくさん使うとかえって難しく感じてしまう子もいます。そういう場合は、今理解できる範囲のルールだけを伝え、まずは英語に慣れてもらいます。 一方で、「どうしてそうなるの?」を理解しないと前に進めない子もいます。そういう子には、中学生だからと線を引かず、高校で学ぶ内容であっても、必要に応じて説明します。 大切なのは、「中学生だからここまで」と決めることではなく、その子に合った教え方をすることだと思っています。 残念ながら、集団授業や担当の先生が頻繁に変わる個別指導塾では、このような指導には限界があります。 私は良くも悪くも、すべての生徒を一人で担当しています。そのため、その子の性格や理解の仕方、これまでのやり取りを踏まえながら、説明の仕方や教える内容を柔軟に

英語講師と日本語教師の二刀流

午前は日本語教師、午後は英語講師 「午前中は日本語教師、午後からは英語講師です。」 そう話すと、「珍しい働き方ですね」と驚かれることがあります。 私の本業は、小中高校生を対象とした英語講師です。一方で、午前中は日本語学校で外国人に日本語を教えています。 ありがたいことに、日本語教師としてのキャリアは英語講師ほど長くありませんが、現在は新任の先生方の授業見学を行い、レッスンアドバイザーとして授業改善のお手伝いもさせていただいています。 午前中の時間を有効に使いたかった 日本語教師を始めた理由は、とてもシンプルでした。 午後から授業が始まる英語講師という仕事は、午前中の時間が空きます。その時間を有効に使い、「もう一つ語学教育に関わる仕事ができないだろうか」と考えたのがきっかけでした。 当時、日本語教師になるには「日本語教育能力検定試験」や「420時間養成講座修了」といったルートが一般的でした。私は講師経験には自信があったので、養成講座には通わず、独学で検定試験に合格して日本語教師になりました。 もちろん、教室に立てることと、日本語を教えられることは別

教えるために、プレーヤーでい続けたい。

今年の4月、久しぶりにTOEICを受験し、自己ベストを更新することができました。 正直なところ、今回はTOEICだけに集中して勉強する時間はほとんど取れませんでした。それでもスコアを更新できたので、まずは満足しています。また時間を見つけて、ゆるくチャレンジするつもりです。 塾の仕事をしていると、英検や大学受験、高校・中学の教材など、日々さまざまな英語に触れています。そのため、TOEICだけに絞って勉強するのはなかなか難しいのが現実です。] 一方で、英検の問題は毎回欠かさず解くようにしています。準1級と1級は、新しい問題が出るたびに必ず目を通し、自分でも解いています。(2026年度第1回はまだですが……。) 「もう講師なんだから、そこまでやらなくてもいいのでは?」と思われるかもしれません。 でも、私はそうは思いません。 自分自身が学び続け、問題を解き、試験を受けることで、生徒がどこで悩み、何につまずくのかを実感できます。試験当日の緊張感や、「あと少しだった」という悔しさも、自分で経験しているからこそ分かることがあります。 ちなみに、TOEICは99

中学英語でつまずくのはなぜ? 苦手意識を解消するために大切なこと

「英語が苦手です。」 この言葉を、中学生や高校生から聞くことは珍しくありません。 実際に学習状況を見てみると、高校英語が難しいから苦手になったというよりも、中学1年生で学ぶ基礎が十分に理解できないまま先へ進んでしまったケースが多く見られます。 中学英語は以前よりもスタートが速い 現在は小学校でも英語が教科として学ばれています。そのため、中学校では小学校での学習を前提として授業が進みます。 しかし、小学校での英語経験は一人ひとり異なります。英語塾に通っていた子もいれば、学校の授業だけだった子もいます。また、話す・聞くことには慣れていても、文法や英文を書くことには不慣れな生徒も少なくありません。 そのため、中学校に入学した時点で、英語への慣れに差が生まれやすくなっています。 「分からない」が積み重なってしまう 英語は積み重ねの教科です。 be動詞と一般動詞の違いが曖昧なまま進むと、疑問文や否定文、その後の時制や不定詞なども理解しにくくなります。 一方で、学校では授業はどんどん進み、定期テストもやってきます。 そのため、文法を十分に理解できないまま、テ

頑張って手を伸ばせば届く距離

「難しいことをやれば伸びる」、「短期間で一気に詰め込めば伸びる」と思われがちです。 ただ、言語習得の研究では、むしろ逆のことがよく言われています。 有名なのが、言語学者スティーブン・クラッシェンの “i+1” という考え方です。 簡単に言えば、「今の自分にとって、ほとんど理解できる。でも少しだけ新しい」、 そのくらいの負荷が、一番言語が伸びやすいという考え方です。 全く分からない内容を大量にやっても、脳は整理できません。 逆に、簡単すぎても新しい学びがない。 だからこそ、 ① 理解できる部分が多い ② でも少しだけ背伸びが必要 ③ その状態を継続する これが、結局いちばん伸びます。 実際、今までに勤めてきた英語塾でも、レベルに合っていない負荷を強いられ、苦手意識だけが強くなってしまう生徒さんを何人も見てきました。 短期的には、“勉強している感”は出ます。 ただ、長期的には伸び悩んでしまうケースも少なくありません。 最近は、 「短期間で逆転!」、「〇ヶ月で英検合格!」 といった発信も増えています。 もちろん、学習効率を上げることはできます。...

集団指導と個別指導

先日、SNSで 「個別指導は平均的に質が低い」 「良い個別指導講師の目安は集団塾歴10年以上」 という趣旨の投稿を見かけました。 私はこれまで、集団指導・個別指導の両方を経験してきましたが、このような言い方にはかなり語弊があるように感じます。 もちろん、集団指導で豊富な経験を積んだ先生方の中には、非常に優秀な方も多くおられます。しかし、「集団指導の経験が長い=個別指導も上手」と単純に結びつけてしまうのは、本質から少し離れているのではないでしょうか。 本当に継続して学力を伸ばせる個別指導を行うには、集団指導とはまた別のベクトルでの力量や努力が求められるからです。 集団指導の難しさと特徴 まず、集団指導には集団指導ならではの難しさがあります。 限られた時間の中でカリキュラムを進行しながら、多人数へ向けて分かりやすく、見栄え良く授業を行う。さらに、教室全体の空気を作り、生徒を引っ張っていく力も必要です。 教卓から一定以上のクオリティで授業を成立させること自体、一つの高度な技術だと思います。 また、集団授業には合理性もあります。 一定のカリキュラムやクラ

「長時間レッスン」がうまくいかない理由

自分がこれまで勤めてきた塾では、休憩なしで2時間以上も生徒を座らせる授業もありました。 ​ 中には、5時間×5日間、いわゆる「英語漬け」なんていうのも(休憩なし)。 ​ でも実際には、生徒は最初から心が折れていて、集中できないまま時間だけが過ぎていくことも少なくありません。 ​ 一旦こういう心理状態に陥ると、先生がどれだけ頑張っても「のれんに腕押し」状態です。 もちろん、2時間授業のほうが塾としては経営しやすい。 ​ まとまった授業料も取りやすいし、「これだけ勉強させています」という見た目の満足感も出やすいので。 ただ、現場で見ていると実際はその逆のケースが多いです。 ​ むしろ、質の悪い学習習慣やモチベーションの低下につながり、長期的に見ると逆効果になることさえありえます。 こうした経験を踏まえて、SEIJO ENGLISH LABでは1コマ90分という設計にしています。 ​ また、振替などで2コマ連続になる場合でも、無理に続けるのではなく、しっかり休憩を取れるようにしています。 ​ 意外かもしれませんが、「途中で休憩してもいい

「考えるな、感じろ」

「考えるな、感じろ」は、ブルース・リーが映画『燃えよドラゴン』の中で残した有名なセリフです。そしてこれは、単なる映画の台詞というより、彼の哲学に近いものでもあります。 これは、「理性を捨てて本能で動け」という話ではありません。 むしろ逆です。 ​ 鍛錬に鍛錬を重ねた結果、“考えなくても正しく動ける”状態に到達しなさい、という教えです。 いちいち頭で手順を思い出してから動くようでは、実戦では間に合わない、だから、身体に染み込ませろ、と。 実はこの話は、将棋にも通じます。 棋士の羽生善治さんも、訓練を重ねると直感的に判断できるようになる、といった趣旨のことを著作の中で述べています。 盤面を見た瞬間に「良い手/悪い手」がある程度わかる。もちろん直感には誤りもあるので、最後は読みで検証する。でも、鍛えられた直感が土台になっている――という話です。 さて、語学もまったく同じです。 ​ 会話の最中に、毎回「文法は…えっと…」と頭の中で組み立てていたら、円滑なコミュニケーションにはなりません。 最初は左脳で必死に考えて訓練する。けれど最終的には、直

リスニング、発音は後回しで良い?

「リスニングの試験はないから聴かなくて大丈夫」。 「発音はテストに出ないからやらなくてもいい」。 ​ 私も学生の時はそう思っていました。dangerousを「ダンゲローズ」、restaurantを「レストアウラント」という風に、単語の発音は適当に覚えていました。「発音できなくても意味が分かれば良いだろう」ぐらいに考えていたのです。 でも、これは大きな間違いです。 ​​ 理由はシンプルで、英語は「文字」だけで処理しているように見えて、実際は頭の中で音(発音)と結びつけながら理解しているからです。 音を知らない単語は、読んでも認識しづらく、結果として長文でスピードが落ちたり、内容理解が不安定になりやすくなります。 ​ 音読・発音をやるメリット 1)長文読解が楽になる音を知っている単語は、目に入った瞬間に意味までつながりやすくなります。逆に音が曖昧な単語は、一文字ずつ追う読み方になりやすく、読む負担が増えます。 ​ 2)復習の手段が増える(耳で復習できる)耳で意味がわかる単語は、耳から復習できます。電車の中でも、歩きながらでも「読む時間が取れな

気づけばもう2月、今年初のブログ更新になります。

2月より、SEIJO ENGLISH LABは完全に独立した事業形態となります。 その準備に追われ、しばらく更新が空いてしまいました💦 ​ ありがたいことに、年明け以降、無料体験やご受講のお申し込みも多くいただいております。 現在通っていただいている生徒様、一人ひとりの学習状況を大切にしながら、より柔軟で、より質の高いサポートができるよう、引き続き取り組んでまいります。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

AIと先生

先生の仕事もAIに奪われてしまうのだろうか。最近ふと考えます。 ​ でもやはり人の成長には、他の人との関わり合いは欠かせないと思います。 確かに人間はAIほど素早く正確に正解を出せませんが。 ​ 「あの先生が教えてくれるから頑張ろう。」 「先生が一生懸命教えてくれているから、自分もそれに応えよう」 「○○先生から教えてもらえるなら、今日もサボらずに授業に行こう。」 私が学生だった時もそうでしたが、このような絆は、人間の学習や成長において非常に大きな役割を持っていると思います。 ​ AIがどれほど発達しても、きっとこの部分は変わらないでしょう。もとい、変わらないでいて欲しいものです。 ​ むしろ、AIを活用して学習をより効果的にする役割が講師にはあると思います。 「生徒にとって、そのような先生の一人となれたらいいな」と思いながら指導している私も、生徒のおかげで成長させてもらっているのでしょう。

当塾の目指す学習環境

勉強へのモチベーションが少ない子でも、まずはリラックスして学べる環境となるよう心がけています。​ ​​​ そのような学習環境の中で 「分かった」「できた」 という小さな成功を積み重ねることで、自信とモチベーションが自然と育っていけば、それがベストだと考えています。 ​​​ そうして育った自信は、やがて“自分の力で目標に向かって進むエンジン” になります。 ​ ​このプロセスを支えるのは、単なるメソッドや知識だけではありません。​ 先生と生徒の「人と人」との関わり合いこそが、大切なポイントだと思います。 ​​​ 一人ひとりの不安やつまずきに寄り添い、丁寧に受け止められる。​​ ​そのような先生を目指して今日も頑張ります。

IMG_6369.jpg
黒板に向かう教師
Seijo English Lab

世田谷区成城 英語個別指導塾 Seijo English Labは、東京都世田谷区成城で英語に特化した個別指導塾です。成城学園前駅徒歩1分。

〒157-0066 東京都世田谷区成城6-14-21

050-1725-2015

火・水・木・金 15:00~21:00 / 土 12:00~21:00

bottom of page