「考えるな、感じろ」(2026/3/4)
- Yoshikawa Yuma
- 3月4日
- 読了時間: 2分
「考えるな、感じろ」は、ブルース・リーが映画『燃えよドラゴン』の中で残した有名なセリフです。そしてこれは、単なる映画の台詞というより、彼の哲学に近いものでもあります。
これは、「理性を捨てて本能で動け」という話ではありません。
むしろ逆です。
鍛錬に鍛錬を重ねた結果、“考えなくても正しく動ける”状態に到達しなさい、という教えです。
いちいち頭で手順を思い出してから動くようでは、実戦では間に合わない、だから、身体に染み込ませろ、と。
実はこの話は、将棋にも通じます。
棋士の羽生善治さんも、訓練を重ねると直感的に判断できるようになる、といった趣旨のことを著作の中で述べています。
盤面を見た瞬間に「良い手/悪い手」がある程度わかる。もちろん直感には誤りもあるので、最後は読みで検証する。でも、鍛えられた直感が土台になっている――という話です。
さて、語学もまったく同じです。
会話の最中に、毎回「文法は…えっと…」と頭の中で組み立てていたら、円滑なコミュニケーションにはなりません。
最初は左脳で必死に考えて訓練する。けれど最終的には、直感的に処理してアウトプットできるようにならないといけない。
穴埋め問題や選択問題では点が取れるのに、実用で英語が使えない人が多いのは、その“移行”が起きていないからだと思います。単語を覚えたはずなのに、ライティングや会話になると出てこない。これも、よくある話です。
だから当塾では、できるだけ早い段階から「基本文を自分で作る」英作文の演習を入れています。さらに、書いたものを見ずに、キュー(手がかり)だけで口頭で言ってもらうこともあります。
考えて作ったものを、考える過程を短くして出せるようにする。
“感じろ”というのは、思考停止ではなく、鍛錬の結果としての反射なんですよね。
リー先生、引き続き精進いたします。

コメント