top of page

「覚えるまで見る」では覚えられない?記憶に残すアクティブリコールという勉強法

8月11日
読了時間: 3分

更新日:8月18日

単語を覚えるとき、単語帳をずっと眺めていませんか?

英語のスクリプトを暗記するとき、何度も繰り返し読んで「覚えたつもり」になっていませんか?

また、間違えた問題をやり直すときも、正しい答えを確認して、「なるほど」と思って終わりにしてしまう人がいます。

しかし、「見れば分かる」ことと「何も見ずに思い出せる」ことは、まったく別です。


「覚えた気がする」と「本当に覚えている」は違う

学習についての研究では、興味深い現象が知られています。

同じ内容を繰り返し読んだり見たりしていると、その内容にだんだん馴染みが出てきます。

すると、

「これは知っている」「もう覚えた」「見ればすぐ分かる」

という感覚が生まれます。

ところが、実際に本を閉じて思い出そうとすると、意外と出てきません。


一方で、答えを隠して思い出したり、テスト形式で問題を解いたりする学習では、「まだ覚えられていない」「難しい」と感じやすくなります。

しかし、長期的な記憶の定着という点では、ただ繰り返し見るよりも、自分の頭から情報を取り出そうとすることが効果的であることが多くの研究で示されています。

これがアクティブリコール(Active Recall)、あるいは検索練習(Retrieval Practice)と呼ばれる学習法です。


覚えるためには「見る」のではなく「思い出す」

アクティブリコールは、特別な勉強法ではありません。

重要なのは、覚えたいものを何度も見るのではなく、何度も思い出そうとすることです。


例えば英単語なら、

英単語と意味を確認する→答えを隠す→意味や英単語を思い出す→答えを確認する→もう一度、何も見ずに思い出すという学習をします。


スクリプトを覚える場合も同じです。

何度もスクリプトを読むだけではなく、ある程度読んだらテキストを閉じて、自分で言ってみます。

問題を間違えた場合も、正しい答えを眺めて終わりではありません。

解説を読んで理解したら、答えを隠して、もう一度自分で解いてみる。

「答えが分かった」で終わるのではなく、「答えを自分で出せる」までやることが重要です。


「分かった気になる授業」にも注意

これは授業を受けるときにも同じことが言えます。

世の中には、説明が非常に上手で、聞いていて面白い集団授業がたくさんあります。

もちろん、分かりやすい説明を聞くことには大きな意味があります。

ただし、授業を聞きながら、

「なるほど」「分かった」「そういうことか」

と思うことと、翌日に何も見ずにその内容を説明したり、実際に問題を解いたりできることは別です。

説明が分かりやすければ分かりやすいほど、授業中には「自分もできる」という感覚になりやすいことがあります。

しかし、実際のテストでは先生は隣にいません。

自分の頭の中から必要な知識を取り出して、自分で答えを作らなければなりません。

だからこそ、授業を受けて「分かった」で終わるのではなく、その後に自分で思い出す・解く・書く・話すという時間が必要です。


インプットしたら、アウトプットする

もちろん、最初のインプットは必要です。

知らない単語をいきなり思い出すことはできませんし、理解していない文法問題を何度解いても効率的ではありません。

まずは読む。説明を聞く。理解する。

しかし、そこで終わってはいけません。


インプットしたら、アウトプットする。

単語なら、答えを隠して思い出す。

英文なら、何も見ずに言ってみる。

文法なら、自分で問題を解く。

ライティングなら、自分で英文を書く。

間違えた問題なら、答えを見ずにもう一度解く。

そして、できなかったところだけをもう一度確認して、また思い出す。

この繰り返しによって、知識は「見れば分かるもの」から「自分で使えるもの」へと変わっていきます。

「覚えるために、何度も見る」のではなく、「覚えるために、何度も思い出す」。

これが、効果的に記憶を定着させるための大切なポイントです。

最新記事

すべて表示
英検ライティングで英文が崩れる理由

英検のライティングを指導していると、特に高校生に多いのが、日本語で難しい内容を考えて、それをそのまま英語にしようとするケースです。 高校生ともなれば、社会問題についてある程度複雑なことを考えられます。 ところが、その内容を英語で表現できるかどうかは別の問題です。 日本語で考えた内容が高度になればなるほど、それを英語にするためには高度な語彙や表現、文法力が必要になります。 その結果、言いたいことに英

 
 
 
勉強と部活の両立は可能?

塾講師をしていると、保護者の方からこんなご相談をいただくことがあります。 「部活が忙しいのですが、英語も伸ばしてあげたいです。宿題をたくさんやるのは難しいと思うので、まずは英語への苦手意識を減らして、学校の勉強についていけるところから見てほしいです。もし余裕が出てきたら英検にも挑戦できれば……」 こういうご相談は、こちらとしても非常に指導方針を立てやすいです。部活に使う時間、本人の現在の英語力、家

 
 
 
伸びる生徒ほど「謙虚」

これまで体験レッスンを含め、多くの生徒を指導してきました。 その中で最近あらためて感じていることがあります。 伸びしろのある生徒ほど、謙虚です。 ここでいう「謙虚」とは、おとなしいとか、自信がないという意味ではありません。 「自分にはまだ分からないことがある」 「ここが苦手だから教えてほしい」 「自分のやり方が間違っているかもしれない」 そうやって、自分の現在地を素直に認められるという意味です。

 
 
 

コメント


黒板に向かう教師
Seijo English Lab

世田谷区成城 英語個別指導塾 Seijo English Labは、東京都世田谷区成城で英語に特化した個別指導塾です。成城学園前駅徒歩1分。

〒157-0066 東京都世田谷区成城6-14-21

050-1725-2015

火・水・木・金 15:00~21:00 / 土 12:00~21:00

bottom of page