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デジタル学習 VS アナログ学習 第3回

8月10日
読了時間: 3分

更新日:8月18日

効率化と手抜きは違う ― デジタル時代にも学習に近道はない


「効率化」と「省略」はまったく違う

結局、デジタル学習で最も重要なのは、

「学習を効率化すること」と「学習そのものを省略すること」は違う、

ということだと思います。


本当に学びたいと思っている人は、使えるものは何でも使います。

紙の本が適しているなら紙を使う。

スマートフォンが便利ならスマートフォンを使う。

電車の中では単語を覚える。

移動中には英語を聞く。

机に座れるときには紙の教材を広げて集中する。

必要であればPCやAIも使う。

こうした人にとって、デジタルは「楽をするための道具」ではありません。

「限られた時間の中で、より多く学習するための道具」です。


デジタルの「便利さ」が罠になるとき

一方、

「できるだけ書きたくない」

「できるだけ覚えたくない」

「自分で考えずに答えを知りたい」

「長い文章を読まずに要約だけ読みたい」

「分からなければ、すぐ検索やAIに答えを出してもらいたい」

そう考えてデジタルを使っていると、デジタルの「便利さ」が逆に罠になることがあります。

本来、自分の頭で行うべき学習まで機械に代わってもらうことになるからです。

デジタルは学習をしなくてよくするための道具ではありません。

学習を効率化するための道具です。


大切なのは「何を使うか」ではなく「何をするか」

紙の参考書を開いていても、ただ文字を目で追っているだけなら、それほど身につかないでしょう。

反対に、スマートフォンを使っていても、問題を大量に解き、間違えた理由を考え、何度も思い出そうとしているなら、それは立派な学習です。

つまり、紙かデジタルかという「道具」の問題以上に重要なのは、その道具によって学習を増やしているのか、それとも学習から逃げているのかということです。

私自身、デジタルを使ったことで勉強が楽になったというより、通勤時間まで勉強するようになりました。

便利になった結果、勉強時間はむしろ増えたわけです。

ここに、デジタル学習をうまく使えるかどうかの分かれ目があるように思います。


道具は進歩しても、人間の脳は変わらない

デジタル教材も、スマートフォンも、AIも、これからさらに便利になっていくでしょう。

しかし、どれだけ道具が進歩しても、人間の脳までアップデートされるわけではありません。

覚えるには、何度も思い出す。

理解するには、自分で考える。

できるようになるには、何度も練習する。

この部分は、紙の時代でも、スマートフォンの時代でも、AIの時代でも変わりません。

No pain, no gain.

簡単に手に入れたものは、簡単に失われる。


「紙かデジタルか」より大切なこと

だから、デジタル学習とアナログ学習のどちらが優れているのかを考えて始めたこの話ですが、私の結論はこうです。

問題は、紙かデジタルかではない。

便利な道具を使って、より多く学ぶのか。便利な道具を使って、学ばずに済ませようとするのか。

その違いなのだと思います。

学習に使えるものは、何でも使う。

ただし、

自分の頭を使うことは、効率化しない。

覚える、考える、思い出す、間違える、また考える…、そうやって繰り返し練習する。

それが、デジタル時代にも見失ってはいけない大切な学習法なのではないでしょうか。

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