top of page

伸びる生徒ほど「謙虚」

8月22日
読了時間: 4分

これまで体験レッスンを含め、多くの生徒を指導してきました。


その中で最近あらためて感じていることがあります。


伸びしろのある生徒ほど、謙虚です。


ここでいう「謙虚」とは、おとなしいとか、自信がないという意味ではありません。


「自分にはまだ分からないことがある」

「ここが苦手だから教えてほしい」

「自分のやり方が間違っているかもしれない」


そうやって、自分の現在地を素直に認められるという意味です。


「できない」と認められる子は伸びる


学習では、間違えることは避けられません。


むしろ、間違えたところを見つけて修正していくことこそが学習です。


そのため、


「なるほど、ここを間違えていたのか」

「じゃあ次からこうしよう」


と指摘を素直に受け入れられる生徒は、教えたことがどんどん吸収されていきます。


一方で、「自分はできる」という意識が強すぎると、間違いを指摘されたときに、


「分かっていたけど、たまたま間違えた」

「本当はできる」

「学校ではこう習った」


などと、間違いを修正するよりも「自分はできる」という自己評価を守ることに意識が向いてしまうことがあります。


これでは、せっかく指導を受けても学習効率が下がってしまいます。


「分かったふり」は学習計画にも影響する


これは本人の学習効率だけの問題ではありません。


最初から「自分はできる」という体で来られると、講師側も最初の学習計画を立てる際に現在地を見誤ってしまうことがあります。


もちろん、体験レッスンや問題演習を通してこちらでも理解度を確認しますが、短い時間ですべてを把握できるわけではありません。


「ここは分かる?」と確認したときに、実際には十分理解できていないのに「はいはいはい」「うんうん」と食い気味に返事をして、分かったように振る舞ってしまう生徒もいます。


そうすると、「ここまでは理解できている」と判断して、その先から学習を始めることになります。


しかし、実際に授業を進めていくと基礎部分の理解不足が見つかり、結局そこまで引き返してやり直すことになります。


これは本人にとっても講師にとっても遠回りです。


最初から分からないところは「分からない」、自信がないところは「自信がない」と正直に伝えてくれたほうが、現在地を正確に把握でき、その子に合った学習計画を立てることができます。


分からないことを恥ずかしがる必要はありません。


むしろ、「分からない」と素直に言えることは、効率よく学ぶための大切な力だと思います。


強いプライドの裏にコンプレックスがあることも


ただし、私はこれを単純に「性格の問題」だとは思っていません。


勉強が苦手な生徒ほど、「できない」と認めること自体がつらい場合もあります。


何度もテストで悪い点を取ったり、周囲と比較されたりしてきた結果、「自分はできる」と振る舞うことで自尊心を守っていることもあるでしょう。


ですから、講師側もただプライドを否定すればいいわけではありません。


できないことを責めるのではなく、


「今できないことは問題ではない」

「分からないからこそ、一緒に勉強する」


という関係を作ることも大切だと思っています。


謙虚さとは「自分を低く評価すること」ではない


謙虚さというと、「自分なんて全然ダメです」と自分を低く評価することのように思われるかもしれません。


しかし、学習に必要な謙虚さはそういうものではありません。


自分の現在地を正確に認識し、必要な助言や修正を受け入れられること。


これが学習における本当の意味での「謙虚さ」ではないでしょうか。


英語に限らず、スポーツでも仕事でも同じだと思います。


どれだけ能力があっても、「自分はもうできる」「自分のやり方が正しい」と思った瞬間、成長は鈍くなります。


逆に、


「自分にはまだ知らないことがある。だから教えてほしい」


と言える人には、まだまだ伸びる余地があります。


現在の実力以上に、こうした姿勢こそが、その人の将来の伸びしろを左右するのかもしれません。

最新記事

すべて表示
英検ライティングで英文が崩れる理由

英検のライティングを指導していると、特に高校生に多いのが、日本語で難しい内容を考えて、それをそのまま英語にしようとするケースです。 高校生ともなれば、社会問題についてある程度複雑なことを考えられます。 ところが、その内容を英語で表現できるかどうかは別の問題です。 日本語で考えた内容が高度になればなるほど、それを英語にするためには高度な語彙や表現、文法力が必要になります。 その結果、言いたいことに英

 
 
 
勉強と部活の両立は可能?

塾講師をしていると、保護者の方からこんなご相談をいただくことがあります。 「部活が忙しいのですが、英語も伸ばしてあげたいです。宿題をたくさんやるのは難しいと思うので、まずは英語への苦手意識を減らして、学校の勉強についていけるところから見てほしいです。もし余裕が出てきたら英検にも挑戦できれば……」 こういうご相談は、こちらとしても非常に指導方針を立てやすいです。部活に使う時間、本人の現在の英語力、家

 
 
 
英検ライティングのコツ|「抽象化」で理由を広げる

英検のライティングで、 「理由が思い浮かばない」 「理由は書けたけれど、その後の説明や具体例が続かない」 と悩む人は多いです。 そんなときに意識してほしいのが、「最初の理由を少し抽象的にする」ことです。 ポイントは、抽象的な理由から具体的な内容へと展開することで、段落の流れを作りやすくすることです。 理由を具体的にしすぎると、その後が書きにくい 英検のライティングでは、自分の意見に対して理由を挙げ

 
 
 

コメント


黒板に向かう教師
Seijo English Lab

世田谷区成城 英語個別指導塾 Seijo English Labは、東京都世田谷区成城で英語に特化した個別指導塾です。成城学園前駅徒歩1分。

〒157-0066 東京都世田谷区成城6-14-21

050-1725-2015

火・水・木・金 15:00~21:00 / 土 12:00~21:00

bottom of page